転倒後の手首の痛み
転んだ時にとっさに手をついてしまい、その直後から手首に強い痛みを感じて不安な思いをされていませんか。芦屋市海洋町のささき整形外科リハビリクリニックでは、転倒後の手首の痛みに悩む多くの患者さんと向き合ってきました。私たちは、整形外科専門医としての20年以上の病院勤務経験を活かし、単なる痛み止めや湿布の処方だけでなく、痛みの原因を根本から突き止めることを大切にしています。特に、高齢の方の骨折やスポーツをされている方の靭帯損傷など、一人ひとりのライフスタイルに合わせた最適な機能回復と早期復帰を目指しています。
転倒後の手首の痛みの原因
転倒して手をついた際に手首を痛める原因は、衝撃の強さと手のつき方にあります。体重が手首の狭い範囲に一気に集中することで、骨や関節、周囲の組織が耐えられる限界を超えてしまうのです。私たちのクリニックでは、臨床での経験に基づき、主に以下の3つの要素が痛みを引き起こすきっかけになると考えています。
不意な転倒による強い衝撃
滑ったりつまずいたりした際、体は防御反応として手をつきます。この時、手首が強く反った状態で地面に衝突すると、前腕の骨である橈骨(とうこつ)や、手根骨(しゅこんこつ)と呼ばれる小さな骨の集まりにダイレクトに衝撃が伝わります。これが骨折や強い打撲の直接的な原因となります。
加齢による骨の強度の低下
特に高齢の方においては、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)によって骨がもろくなっていることが大きな原因となります。骨密度が低下していると、若い人なら捻挫で済むような軽い転倒でも、簡単に骨が折れてしまうことがあります。これを骨折リスク因子(骨折が起こりやすくなる原因のこと)と呼びます。当院では、芦屋市にお住まいの方々の健康を守るため、正確な骨密度の評価を重視しています。
スポーツや仕事中の激しい動作
学生さんやアスリート、重い荷物を扱う仕事中の方の場合、スピードに乗った状態での転倒や、繰り返しの負荷が蓄積した状態での負傷が原因となります。このようなケースでは、骨だけでなく軟骨や靭帯(じんたい)を痛めることが多く、TFCC損傷(手首の小指側にある軟骨や靭帯の複合的な損傷)などが疑われることもあります。
転倒後の手首の痛みによって引き起こされる病気
手首を痛めたと一口に言っても、その中身は千差万別です。ただの捻挫だろうと自己判断して放置してしまうと、後々に変形が残ったり、手首が動かなくなったりする恐れがあります。ここでは、転倒後に私たちがよく診る代表的な病気について解説します。
橈骨遠位端骨折
手首の骨折の中で最も頻度が高いのが、手のひらをついて転んだ際に起こる橈骨遠位端骨折(とうこつえんいたんこっせつ)です。手首の関節近くで親指側の骨が折れるもので、ひどい場合には手首がフォークの背のように変形することもあります。適切な処置をしないと、その後の経過である予後(よご)が悪くなり、握力の低下や痛みが残ることがあります。
舟状骨骨折
手根骨の一つである舟状骨(しゅうじょうこつ)の骨折は、非常に見逃されやすい病気として知られています。初期のレントゲン検査では異常が見つからないことも多く、単なる捻挫と間違われやすいのが特徴です。しかし、この骨は血液の流れが特殊なため、放置すると骨がくっつかない偽関節(ぎかんせつ)になりやすく、専門医による慎重な診察が欠かせません。
手関節捻挫と靭帯損傷
骨に異常がない場合でも、手首を支える靭帯が伸びたり切れたりすることがあります。これが手関節捻挫です。しかし、捻挫と診断するためには、他の骨折や深刻な損傷を否定(その病気ではないと判断すること)しなければなりません。軽い捻挫だと思っても、実は靭帯が完全に断裂している場合もあり、注意が必要です。
TFCC損傷
手首の小指側にあるクッションの役割を果たす組織、三角線維軟骨複合体(TFCC)を痛める病気です。ドアノブを回す動作やタオルを絞る動作で痛みが出ることが多く、日常生活に支障をきたします。当院では、エコー検査などを用いて、この細かな組織の損傷も見逃さないよう努めています。
転倒後の手首の痛みの処置や治療法
ささき整形外科リハビリクリニックでは、患者さんの痛みの程度や生活背景に合わせて、段階的かつ専門的な治療を行っています。まずは正確な診断が全ての基本となります。
応急処置と精密検査
受診直後は、炎症を抑えるためにアイシング(冷却)や圧迫、挙上(手を高く上げること)といった基本的な処置を行います。その後、レントゲン撮影や超音波(エコー)検査を行い、必要に応じて近隣の医療機関と連携してMRI検査などで詳細を把握します。私たちは「どこが、どのように痛んでいるのか」を徹底的に追求します。
保存的療法(固定とリハビリ)
骨のズレが少ない場合や捻挫の場合は、ギプスやサポーターによる固定を行います。ただ固定するだけでなく、固定期間中も指の動きが悪くならないよう、理学療法士によるリハビリテーションを並行して行います。運動機能を維持・改善させることは、早期の社会復帰やスポーツ復帰に欠かせません。当院の理学療法士は、患者さん一人ひとりの目標に寄り添ったプログラムを作成します。
骨粗鬆症の治療と予防
転倒で骨折してしまった高齢の患者さんに対しては、次の骨折を防ぐための予防医療が非常に重要です。当院では全身型の骨密度測定器を用い、腰椎と大腿骨(太ももの付け根)の数値を正確に測定します。その結果に基づき、内服薬や注射を用いた適切な骨粗鬆症治療を提案し、「二度目の骨折を起こさない」ための体作りをサポートします。
よくある質問
Q1. 転んでからそれほど腫れていませんが、受診すべきですか?
A1. 腫れが少なくても骨折しているケースは多々あります。特に舟状骨骨折などは外見上の変化が乏しいことがあり、放置すると後遺症に繋がります。念のため整形外科専門医の診察を受けることをお勧めします。
Q2. 手首の痛みを冷やすべきか温めるべきか迷っています。
A2. 怪我をした直後の急な痛みや熱感がある場合は、まず冷やすことが基本です。炎症を抑えるために氷水などで15分から20分程度冷やしてください。数日経過して熱が引いた後は、血流を良くするために温めることが有効な場合もありますが、まずは医師の判断を仰いでください。
Q3. ギプス固定をすると仕事に行けなくなりますか?
A3. 仕事の内容にもよりますが、最近では着脱可能なサポーターや、水に強い素材の固定具もあります。当院では患者さんの職業や生活スタイルをお聞きした上で、可能な限り日常生活に支障が出ないような固定方法を検討します。
料金について
当院の診療は基本的に健康保険が適用されます。初診時の目安は以下の通りです。ただし、検査内容や処置によって前後いたしますのでご了承ください。
| 項目 | 3割負担の場合の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 初診料・診察料 | 約850円 - 1,100円 | 再診時は金額が異なります |
| レントゲン検査(手首) | 約600円 - 1,200円 | 撮影枚数によります |
| 超音波(エコー)検査 | 約450円 - 1,000円 | 必要に応じて実施します |
| 骨密度測定(全身型) | 約1,350円 | 精密な評価が可能です |
| ギプス固定・サポーター | 約1,500円 - 4,000円 | 材料費や技術料を含みます |
詳細な費用については診察時にご説明いたします。
院長より
ささき整形外科リハビリクリニックのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。院長の佐々木です。私はこれまで神戸大学附属病院や兵庫県立災害医療センター、そして神戸労災病院などで、数多くの外傷治療に携わってきました。
手首は私たちが食事をし、字を書き、愛する人と手をつなぐために欠かせない大切な部位です。芦屋市海洋町のこのクリニックを開院するにあたり、私は「高度な医療を身近な場所で」提供することを決意しました。当院には理学療法士が常駐しており、医師と連携してきめ細やかなリハビリを行えるのが強みです。
転倒して痛みがあるとき、まずはその不安を私たちにお話しください。整形外科専門医として、あなたの症状が寛解(症状が落ち着いた状態)に向かうよう、最適な治療計画を一緒に立てていきましょう。
