メニュー

肘の可動域制限

肘の動きが以前よりも悪くなった、顔を洗う時に手が届きにくい、あるいは腕が真っ直ぐに伸びきらないといった症状にお悩みではありませんか。肘の可動域制限(ひじのかどういきせいげん)は、日常生活の何気ない動作に大きな不自由をもたらします。例えば、食事の際に口元へ手を運ぶ、髪を整える、あるいは後ろのポケットに手を入れるといった動作がしづらくなり、無意識のうちに肩や首でその動きを補おうとして、他の部位まで痛めてしまうことも少なくありません。私たち「ささき整形外科リハビリクリニック」では、芦屋市海洋町という地で、スポーツ医療や関節治療の深い知見を活かし、患者さん一人ひとりの肘の状態を詳細に評価しています。部活動に励む学生さん、そして豊かなセカンドライフを送る高齢の方々まで、再びスムーズに身体を動かせる喜びを取り戻せるよう、専門医の視点から一人ひとりに寄り添ったサポートをいたします。肘の違和感を「年齢のせい」と諦める前に、ぜひ当院へご相談ください。

肘の可動域制限の原因

肘の関節がスムーズに動かなくなる原因は多岐にわたります。医学的には、関節そのものに問題がある場合と、関節の周囲にある筋肉や腱、神経などの軟部組織(なんぶそしき-骨以外の柔らかい組織のこと)に問題がある場合に分けられます。臨床でよく見られるケースとしては、過去の怪我や日々の負担の積み重ねが挙げられます。

関節内の構造変化によるもの

最も多い原因の一つが、骨の変形です。長年の使用や重労働、あるいはスポーツによる過度な負担によって、関節の端に骨棘(こつきょく-骨のトゲ)が形成されます。このトゲがストッパーのような役割を果たしてしまい、物理的に肘が曲がりきらなくなったり、伸びきらなくなったりします。また、軟骨がすり減って関節の隙間が狭くなることも、動きを制限する大きな要因となります。

外傷後の拘縮(こうしゅく)

骨折や脱臼といった大きな怪我をした後、関節が固まってしまうことがあります。これを拘縮と呼びます。怪我の治療のために長期間ギプスで固定していたり、手術後のリハビリが不十分だったりすると、関節を包んでいる関節包(かんせつほう)という袋が厚く硬くなってしまいます。また、怪我の際に周囲の組織で炎症が起こり、組織同士がくっついてしまう「癒着(ゆちゃく)」が起こることも原因となります。

スポーツによる過剰な負荷

野球やテニス、ゴルフなどのスポーツを長く続けている方は、特定の方向に繰り返し強い力が加わります。これにより、肘の内側や外側の靭帯(じんたい)が傷ついたり、関節内の軟骨が剥がれて「関節遊離体(かんせつゆうりたい-いわゆる関節ねずみ)」ができたりすることがあります。この剥がれた破片が関節の間に挟まると、急に肘が動かなくなる「ロッキング」という現象が起き、可動域が制限される原因になります。

加齢と生活習慣の影響

特に加齢に伴う変化は、徐々に進行するため自覚しにくいのが特徴です。筋肉の柔軟性が低下し、腱が硬くなることで、肘を伸ばす動作が少しずつ制限されていきます。また、重い荷物を持つ習慣がある方や、手先を酷使する職業の方も、肘の関節周辺に慢性的な炎症が生じやすく、それが可動域制限につながる「リスク因子(りすくいんし-その症状を引き起こす可能性を高める要素のこと)」となります。

肘の可動域制限によって引き起こされる病気

肘の動きが制限された状態を放置しておくと、単に「動きにくい」だけでなく、特定の疾患に発展してしまうことがあります。早期に原因を特定し、適切な処置を行うことが、将来的な生活の質を守ることにつながります。

変形性肘関節症(へんけいせいちゅうかんせつしょう)

肘の可動域制限が進んだ結果として最も多く見られる病気です。軟骨がすり減り、骨同士が直接ぶつかり合うようになることで痛みが生じます。進行すると、安静にしていても痛みが出たり、夜間に痛みで目が覚めたりすることもあります。特に肘を伸ばす際に骨のトゲが衝突し、強い痛みを感じるのが特徴です。

肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)

肘の内側を通る「尺骨神経(しゃっこつしんけい)」が、関節の変形や骨のトゲによって圧迫される病気です。肘の可動域制限がある方は、関節の構造自体が変化していることが多いため、神経への負担がかかりやすくなります。症状としては、薬指と小指にしびれが出たり、手の筋肉が痩せて細い作業ができなくなったりします。握力の低下を招くこともあるため、注意が必要です。

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)や内側上顆炎(ゴルフ肘)

肘の動きが悪くなると、肘を動かす筋肉の付着部に過度な負担がかかるようになります。これにより、肘の外側や内側に慢性的な炎症と痛みが生じます。最初は物を持った時だけの痛みですが、放置すると可動域制限が悪化し、痛みのためにドアノブを回すことさえ困難になる「予後(よご-病気の見通しのこと)」を辿る場合もあります。

関節遊離体(関節ねずみ)

関節内の軟骨や骨の一部が欠けて、関節の中を自由に動き回る状態です。これが関節の隙間に挟まると、激痛とともに肘が全く動かなくなるロッキングを起こします。何度もロッキングを繰り返すと、関節の表面をさらに傷つけ、関節全体の変形を加速させてしまう恐れがあります。

肘の可動域制限の処置や治療法

ささき整形外科リハビリクリニックでは、患者さんのライフスタイルや目標に合わせて、最適な治療計画を立てていきます。私たちは「切らずに治す」ための選択肢を豊富に用意しています。

理学療法士によるリハビリテーション

当院の治療の柱となるのが、専門の理学療法士によるリハビリです。固まってしまった関節包や筋肉に対して、徒手療法(としゅりょうほう-手を使った丁寧なアプローチ)を行い、柔軟性を取り戻します。単に肘を伸ばす練習をするだけでなく、肘の負担を減らすために肩甲骨や手首の動きを改善させるなど、身体全体のバランスを整える指導を行います。芦屋の落ち着いた環境の中で、じっくりとご自身の身体と向き合っていただけます。

薬物療法と注射療法

強い痛みや炎症がある場合には、お薬や注射による治療を併用します。消炎鎮痛剤の内服や湿布によって炎症を抑え、リハビリを行いやすい状態を作ります。また、関節内にヒアルロン酸を注入することで、クッション性を高め、スムーズな動きをサポートする場合もあります。痛みを我慢しながらリハビリをすることは、逆効果になることもあるため、医師が適切にコントロールします。

装具療法

肘が伸びきらない症状に対して、夜寝ている間に装着するスプリント(装具)を用いることもあります。持続的に緩やかな力をかけることで、固まった組織を徐々に伸ばしていく方法です。患者さんの負担にならない範囲で、日常生活に取り入れられる工夫を提案します。

料金について

費用については、事前のカウンセリングで詳しくご説明いたします。

治療内容 費用の目安(税込) 備考
PRP-FD注射(片肘) 165,000円 ご自身の血液から成長因子を抽出・濃縮したフリーズドライ製剤です。
APS注射(片肘) 330,000円 次世代PRPと呼ばれ、より抗炎症作用を高めた成分を注入します。

※上記は自由診療となります。保険適用外となりますのでご了承ください。また、診察の結果、適応外と「否定(ひてい-その治療が適さないと判断されること)」される場合もございます。

肘の可動域制限についてのよくある質問

Q1. 肘が伸びないのですが、痛みがないなら放っておいても大丈夫ですか?

A1. 痛みがなくても、可動域制限があるということは関節に何らかの異常が起きているサインです。放置すると、肘をかばうために肩や手首、首などに負担がかかり、他の部位に痛みが出てくることがあります。また、骨の変形は一度進むと元には戻りにくいため、早めに原因を特定することが大切です。

Q2. リハビリは痛いことをされますか?

A2. 無理やり関節を広げるような、激痛を伴う処置は行いません。痛みが強すぎると防御反応で筋肉がより硬くなってしまうため、理学療法士が状態を確認しながら、心地よいと感じる範囲から徐々に可動域を広げていきます。安心してお任せください。

Q3. 昔の骨折が原因で固まっているのですが、今からでも良くなりますか?

A3. 数十年前の怪我であっても、リハビリや適切なケアによって現状よりも動きがスムーズになったり、日常生活の不便さが軽減されたりする可能性は十分にあります。完全にもとに戻すのが難しい場合でも、痛みを減らし、動かしやすくするための工夫を一緒に考えていきましょう。

Q4. 野球をしている子供の肘が伸びなくなってきました。受診すべきですか?

A4. すぐに受診してください。成長期のお子さんの肘の可動域制限は、離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)などの重大なスポーツ障害の兆候であることがあります。早期発見できれば保存療法で治ることも多いですが、遅れると手術が必要になったり、競技断念を余儀なくされたりすることもあります。

院長より

肘の可動域制限は、日常生活の質をじわじわと下げてしまう、厄介な症状です。「顔が洗いにくい」「洗濯物が干しにくい」といった、人にはなかなか伝わりにくい不便さを抱えていらっしゃることとお察しいたします。20年以上の臨床経験の中で確信しているのは、関節の悩みにおいて早期の適切な評価とリハビリテーションに勝るものはないということです。

ささき整形外科リハビリクリニックでは、単に痛みを抑えるだけでなく、患者さんが「何をしたいか」という目標を大切にしています。芦屋という地で、皆様がいつまでも元気に自分らしい生活を送れるよう、私たちが全力でサポートいたします。最新の知見に基づいた専門的加療を心がけつつ、クリニックならではの親しみやすさと安心感を大切にしています。肘の動きに違和感を感じたら、ぜひお気軽に当院の扉を叩いてください。理学療法士をはじめとするスタッフ一同、笑顔でお迎えいたします。芦屋市の皆様の「再び動ける喜び」のために尽力することをお約束いたします。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME