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内側側副靭帯損傷

膝の関節をつなぎ、左右の安定性を保つために非常に重要な役割を果たしているのが内側側副靭帯です。スポーツ中や日常生活での転倒などで膝を捻った際に、最も痛めやすい靭帯の一つとして知られています。JR「芦屋駅」や阪神「打出駅」からもアクセスしやすい芦屋浜の地で、膝の痛みや不安定感に悩むスポーツ選手からご高齢の方まで、安心してご相談いただける環境を整えております。

内側側副靭帯損傷の症状について

内側側副靭帯を損傷すると、受傷した直後から膝の「内側」に鋭い痛みが生じます。多くの場合、膝が内側にカクンと入るような感覚や、膝がぐらつくような不安定感を伴うことがあります。ここでは、臨床現場でよく見られる具体的な症状をいくつか挙げて説明します。

受傷直後の痛みと腫れ

スポーツや転倒で強い衝撃が加わった際、膝の内側に強い痛みを感じ、しばらくするとその部分が赤く腫れてきたり、熱を持ったりすることがあります。重症度が高い場合には、関節内に血が溜まる「関節血腫」という状態になり、膝全体がパンパンに腫れてしまうこともあります。受傷時に「ブチッ」という断裂音(ポッピング音)を自覚する患者さんも少なくありません。

膝の不安定感と可動域の制限

靭帯が緩んだり切れたりすることで、歩行時や階段の上り下りの際に膝が外側に開いてしまうような、不安定な感覚を覚えることがあります。これを私たちは膝の動揺性と呼んでいます。また、痛みと腫れの影響で膝を完全に伸ばしきれなかったり、深く曲げられなかったりする可動域制限も現れます。

圧痛と歩行への影響

膝の内側にある靭帯の付着部(大腿骨側または脛骨側)を指で押すと、非常に強い痛みを感じるのが特徴的です。軽症であれば歩行は可能ですが、中等度以上になると足を引きずって歩くようになったり、痛みで体重をかけることが困難になったりします。放置すると膝をかばう動作が定着し、腰痛や反対側の足の痛みなど、他の部位に悪影響を及ぼす恐れもあります。

内側側副靭帯損傷の原因について

内側側副靭帯損傷が起こる原因の多くは、膝の外側から強い衝撃が加わり、膝が強制的に内側に曲げられる「外反強制(がいはんきょうせい)」によるものです。私たちのクリニックがある芦屋市周辺でも、スポーツをされる学生さんや社会人、あるいは健康のために運動をされている世代の方によく見られる外傷です。

コンタクトスポーツにおける接触

ラグビーやサッカー、柔道、アメリカンフットボールなどの接触が多いスポーツでは、相手選手とぶつかった際やタックルを受けた際に、膝の外側から大きな力が加わることが主な原因となります。このとき、膝が内側に押し込まれ、内側の靭帯が耐えきれずに引き伸ばされたり、断裂したりします。

非接触での受傷機転

相手と接触しなくても、自身の動作によって損傷することもあります。例えば、スキーでの転倒時に板が雪面に引っかかって膝を捻ったり、バスケットボールやバレーボールでの着地、急激な切り返し動作の際に膝が内側に入りすぎたりすることで発症します。女性のアスリートは、解剖学的に膝が内側に入りやすい傾向があるため、特に注意が必要です。

加齢や筋力低下に伴うリスク

ご高齢の方の場合、階段での踏み外しや、ちょっとした段差での転倒が原因となることもあります。年齢とともに靭帯の柔軟性が低下していたり、膝を支える周囲の筋肉が弱くなっていたりすると、日常の何気ない動作でも靭帯に過度な負担がかかりやすくなります。ささき整形外科リハビリクリニックでは、骨密度測定などを通じて全身の骨の健康状態も評価し、怪我をしにくい体作りをサポートしています。

内側側副靭帯損傷の病気の種類について

内側側副靭帯損傷は、その損傷の程度によって一般的に3つの段階(グレード)に分類されます。この分類によって、治療期間やリハビリの内容が大きく変わるため、正確な診断が極めて重要です。

グレード1(1度損傷・・軽度)

靭帯の線維がわずかに伸びたり、微細な損傷が生じたりした状態です。膝の安定性は保たれており、痛みはありますが、関節がぐらつくことはほとんどありません。通常、数週間の安静と適切なリハビリテーションでスポーツ復帰や日常生活への完全復帰が期待できます。

グレード2(2度損傷・・中等度)

靭帯の一部が断裂(部分断裂)している状態です。膝を内側に押し曲げた際に、正常な側と比べてわずかな「緩み」が認められます。痛みや腫れも強く、しっかりとした装具(サポーター)による固定や、理学療法士による専門的なリハビリが必要になります。復帰までには1ヶ月から2ヶ月程度を要することが一般的です。

グレード3(3度損傷・・重度)

靭帯が完全に断裂してしまった状態です。膝の不安定感は顕著で、支えがないと膝がガクガクとしてしまいます。内側側副靭帯だけでなく、前十字靭帯(ACL)や内側半月板なども同時に損傷している「複合損傷」のケースも多いため、精密なMRI検査が欠かせません。完全断裂であっても、内側側副靭帯は血流が豊富なため保存療法で治ることも多いですが、他の靭帯損傷を合併している場合は手術が検討されることもあります。

内側側副靭帯損傷の治療法について

ささき整形外科リハビリクリニックでは、患者さんの年齢や職業、スポーツ活動のレベルに合わせて最適な治療プランを提案しています。20年以上の臨床経験に基づき、できるだけ手術を避けて早期復帰を目指す方針を大切にしています。

保存療法(装具療法と安静)

内側側副靭帯は、膝の靭帯の中でも比較的治癒能力が高い組織です。そのため、多くの場合は手術をしない「保存療法」が選択されます。

  • RICE処置・・受傷直後は、安静(Rest)、冷却(Icing)、圧迫(Compression)、挙上(Elevation)を行い、炎症を最小限に抑えます。
  • 装具固定・・膝の横方向への揺れを防ぐためのヒンジ付きニーブレスやサポーターを装着し、靭帯が修復されるのを待ちます。
  • 薬物療法・・痛みが強い時期には、消炎鎮痛剤の内服や貼り薬を使用し、苦痛を和らげます。

理学療法士によるリハビリテーション

ただ安静にしているだけでは、膝周りの筋肉が落ちてしまい、復帰後に再負傷するリスクが高まります。当院では理学療法士がマンツーマンで、膝の可動域訓練や筋力強化、バランス訓練を実施します。

  • 可動域訓練・・膝が固まらないよう、痛みのない範囲で徐々に動かしていきます。
  • 大腿四頭筋訓練・・膝を支える最も重要な筋肉である太ももの前側の筋肉を鍛えます。
  • 動作指導・・スポーツ復帰に向けて、膝が内側に入らないような正しい体の使い方を再学習します。

料金について

保険診療(診察、検査、リハビリ、投薬など)については、健康保険の負担割合に応じた費用となります。

治療内容 費用の目安(税込) 備考
PRP療法 約110,000円 片膝、採血当日の処置
PFC-FD療法 約165,000円 片膝、加工に約3週間要します
APS療法 約330,000円 片膝、抗炎症作用が期待できます

自由診療については、診察料などが別途かかる場合があります。詳細については診察時にご説明いたします。

内側側副靭帯損傷についてのよくある質問

Q1. 完治までどのくらいかかりますか?

A1. 損傷の程度によりますが、軽症(グレード1)であれば2週間から4週間程度、中等度(グレード2)であれば1ヶ月から2ヶ月程度が目安となります。重症(グレード3)や他の靭帯損傷を合併している場合は、さらに期間を要することがあります。焦らずにリハビリを継続することが、再発防止のために非常に重要です。

Q2. 治療中に日常生活で気をつけることはありますか?

A2. 膝を内側に捻る動作や、横方向に力をかける動きは避けてください。和式トイレの使用や、床からの立ち上がり動作なども膝に負担がかかります。当院では、患者さんの生活スタイルに合わせた注意点を具体的にお伝えしています。

Q3. 手術が必要になるのはどのような時ですか?

A3. 内側側副靭帯単独の損傷で手術になることは稀ですが、前十字靭帯(ACL)などが同時に切れており、保存療法を行っても膝のぐらつきが改善しない場合には手術を検討することがあります。当院では、MRIなどの詳細な画像診断をもとに、適切なタイミングで判断を行います。

Q4. 受傷してから時間が経っていますが受診しても大丈夫ですか?

A4. もちろんです。「昔怪我をしてから、ずっと膝の調子が悪い」「内側の痛みがなかなか取れない」といったご相談も多く受けています。古傷が原因で膝の変形が進んでいる可能性もありますので、正確な評価を行うことをお勧めします。

院長より

膝の痛みは、歩く、走る、立ち上がるといった当たり前の日常動作を困難にし、生活の質を大きく低下させてしまいます。特にスポーツに打ち込んでいる学生さんやアスリートの方にとって、膝の怪我は肉体的な痛みだけでなく、精神的な不安も大きいものです。

私の治療ポリシーは、安易に「安静にしてください」とだけ言って終わらせるのではなく、なぜその怪我が起きたのかを分析し、どうすれば再発を防げるのかを一緒に考えることです。膝の専門医として、そして20年以上の臨床経験を持つ整形外科専門医として、一人ひとりのライフステージに応じたオーダーメイドの加療を心がけています。

芦屋市海洋町という落ち着いた環境の中で、最新の骨密度測定器や充実したリハビリ室を備え、地域の皆様の健康をサポートしてまいります。膝の内側が痛む、捻ってから調子が悪い、といった症状があれば、我慢せずにいつでも「ささき整形外科リハビリクリニック」へお越しください。皆さんが再び自信を持って一歩を踏み出せるよう、私たちが全力でサポートいたします。

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